今回は「キュレーション」という考え方と、情報を売る側・買う側の立場の違いについてお話しします。この仕組みを理解すると、インターネットで収益を生み出す方法がぐっと見えてきます。
キュレーションとは何か
「キュレーション」という言葉を聞いたことはありますか?
もともとは美術館や博物館で作品を選び、展示の構成を考える「キュレーター(学芸員)」から来ている言葉です。インターネットの世界では、ネット上にあふれる膨大な情報を集めて、整理して、わかりやすくまとめ直すことを「キュレーション」と呼びます。
ポイントは、自分でゼロから情報を生み出す必要はないということです。すでにある情報を「選んで」「並べ替えて」「わかりやすくする」だけで、新しい価値が生まれます。
なぜ「まとめるだけ」で価値が生まれるのか
答えはシンプルです。それは「時間の節約」になるからです。
たとえば、沖縄旅行のお土産を調べたいとします。自分で何十ものサイトを見て回るのは大変ですよね。でも「沖縄のお土産ベスト10」という記事があれば、一つのページを見るだけで知りたいことがわかります。
もう一つの例として、本の要約サービスがあります。何百ページもある本を、ライターが数ページのレビューにまとめてくれるサービスです。読者にとっては「1冊読む時間を節約できる」「読んでみたら知っている内容だった、というムダを防げる」というメリットがあります。
つまり、キュレーションが提供しているのは「あなたの代わりに調べておきましたよ」という価値です。この価値に対して、人はお金を払います。
競馬新聞で考える「情報ビジネス」の構造
ここからが今日の本題です。情報を「売る側」と「買う側」では、目的がまったく違うという話をします。競馬新聞を例に考えてみましょう。
売る側(新聞の発行者)の目的
競馬新聞を発行している会社のゴールは何でしょうか? 予想を当てることでしょうか?
実は違います。発行者のゴールは「新聞が売れること」です。
予想が当たっても外れても、新聞が売れた時点で購読料という売上が入ります。つまり、発行者にとっては「売ること」がゴールであり、予想の的中はあくまで新聞の付加価値に過ぎません。発行者自身が馬券を買って大金を賭ける必要はないのです。
買う側(読者)の目的
一方、読者のゴールは「競馬で稼ぐこと」です。新聞はそのための判断材料として購入します。
ここで重要なのは、同じ150円の新聞を買っても、その情報をどう使うかによって結果が大きく変わるということです。
同じ情報を手にした4人の結果
ある日、4人が同じ競馬新聞(150円)を買いました。新聞には「1-2の組み合わせが来る(オッズ2倍)」という予想が載っています。
ユーザーA(少額で素直に従った人)
新聞の予想通りに100円を賭けました。結果は的中し、200円の払い戻し。新聞代150円と賭け金100円を引くと、手元には50円のプラスが残りました。
ユーザーB(大きく賭けた人)
同じ予想を信じましたが、賭け金を1,000円にしました。結果は的中し、2,000円の払い戻し。経費を引いて1,850円のプラスです。同じ情報、同じ新聞代でも、投じた金額の違いでリターンがここまで変わります。
ユーザーC(自己判断で別の馬に賭けた人)
新聞は買いましたが、「いや、3-4が来るはずだ」と自分の勘を優先して100円を賭けました。結果はハズレ。新聞代150円と賭け金100円で、合計250円の損失です。
ユーザーD(読んだけど何もしなかった人)
新聞を読みましたが、内容がよくわからず、結局賭けませんでした。損失は新聞代の150円だけですが、利益もゼロです。
この例から学べること
この4人の違いをまとめると、次のことがわかります。
- 情報の売り手は、情報を届けること自体で収益を得ている
- 情報の買い手は、その情報をどう活用するかで結果が変わる
- 同じ情報を持っていても、行動の仕方とリスクの取り方で結果はまったく異なる
つまり、情報ビジネスの本質は「情報を売る側は販売で利益を確定させるが、その情報で成果を出せるかどうかは買い手の判断と行動次第」ということです。
皆さんに伝えたいこと
この話には2つの視点があります。
1つ目は「情報を届ける側」になれるということ。キュレーションのように、情報を整理してわかりやすく届けるだけで、それ自体がビジネスになります。自分で何か新しいものを発明する必要はありません。
2つ目は「情報を受け取る側」としての心構え。どんなに良い情報を手に入れても、行動しなければ意味がありません。そして、行動するときにどれだけのリスクを取るかで、得られるリターンも変わります。
情報はあくまで「道具」です。その道具を使って何をするかは、あなた次第です。
関連動画:
最近のコメント